「お湯だけ洗い」であなたの肌がよみがえる! [ 高橋洋子 ]
筆者(アラフィフ男)は、「アンチエイジング」について調べて実践しています。
男であっても、いつまでも健康的で若々しい肌、というのは魅力的ですし目指したいところです。
そこでこの本。
本当に「お湯だけ洗い」で肌に良いのか?気になります。
これまでの「常識」を疑うことも多く書かれています。
「本当に肌にとって良いこと」とはどんなことなのか?
この本で考え直すことができますよ。
実は私も、この本に書かれていることに近いことは以前から実践しています。
私の事例も紹介しながらお伝えします。
目次(もくじ)
本と著者の紹介(お湯だけ洗いであなたの肌がよみがえる)
高橋洋子(医学博士) サンマーク出版
1985年、東京女子医科大学医学部卒業。医学博士。東京慈恵会医科大学眼科医、同講師、米国ハーバード大学留学、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター准教授を経て、現在は「みたにアイクリニック」を開業。
同時に、アンチエイジングの専門医として抗加齢医学の研究、普及にも取り組む。
単なる若返り法にとどまらず、女性がより美しく年齢を重ね、生涯にわたって魅力的に生きるためにはどうすればいいか、体と心、そして脳からのアプローチの可能性についても積極的に探求している。
この本の主題はこれです。
本当にお湯だけで良いのでしょうか?
石けんやボディーソープなどの洗浄剤を使わなくても体の汚れは落とせる
そのほうがツヤツヤできれいな健康肌になる
肌を洗いすぎて良いことはない、というのは何となくわかりますね。
せっけんやボディソープをナイロンタオルにつけてゴシゴシとこする。
汚れをしっかりと落としている感覚に陥りますが、一方で、洗った後の肌が真っ赤にはなっていないでしょうか?
肌が赤くなるということは、何か問題がありそうですよね。
著者は、「自分の体の声に耳を傾けてほしい。」と言っています。
一般的な常識にとらわれず、「体からの声」にしたがう必要がありそうです。
皮膚にとって、皮脂を落としすぎることは、死活問題です。
「皮脂」というと、なんとなくマイナスなイメージを抱きませんか?
なんか、体についたベタベタしたもの、という悪い印象です。
でも実は、皮脂がないと、健康な皮膚環境はつくれないんです。
私たちの生命を危険にさらさないために、人体が皮脂のシステムをつくりあげたのです。
みなさんがガシガシと皮脂を落としている行為は、ムダな努力でしかありません
いや、むしろ人体にとっても美容にとっても、マイナスな行為といえます
うーん。
どうやら、皮脂を体から全て取り去ろうというのは、考え方としてはマズいようです。
体には皮脂が出てくる皮脂腺の多い場所とそうでない場所があります。
皮脂腺の多い場所(下記)を洗えばOKです。(せっけん・ボディソープ使用もOK)
- 髪の毛の生えた部分
- 顔の中心部(額から鼻にかけたTゾーンと口の周り)
- 背中の中央部
- 前胸
- わきの下
- 太ももの付け根の前方部
逆に、それ以外の「皮脂の少ないところ」をお風呂でゴシゴシ洗うのは、過度に皮脂や角質を取り去る結果になるのでおススメしません。
特に、40代以降では皮脂の量が減っていますので、若いころと同様に洗っているとマイナスに作用しかねません。
あの有名人も体・髪を洗っていない
タモリ式入浴法って知ってますか?
私は知りませんでした。
でも、調べてみると、福山雅治、ローラ、妻夫木聡も実践しているそうです。
これはアンチエイジングに関心のある方には見逃せない情報です!
興味のある人は調べてみてください。
石けんで洗わない「タモリ式入浴法」は正しい! 皮膚に悪影響を及ぼす4つの行為(他サイトへ)
シャンプーをしない(お湯洗い)有名人も結構います。
YOU、ミランダカー、アマンダ・セイフライド。
君島十和子さんも一日おきのシャンプーだそうです。
髪と頭皮も「お湯だけ洗い」で健康に保つことができます。
下記のコンテンツも参考にしてみてください。
「本当に、お湯だけで大丈夫なの?」
確かに気になります。
著者は、ムリして続けることはない、と言っています。
まあ、誰でも今までの習慣を急に変えることは勇気がいりますよね。
まずは2週間続けてみるのがよいかもしれません。
皮膚の細胞は、2週間で生まれ変わる(ターンオーバー)ので、ターンオーバーを2〜3回(4〜6週間)くり返すと、変化を実感できるようになりますよ。
そもそも、体の「汚れ」ってなに?
自分の体から出るものに、汗や皮脂がありますが、それ自体は汚れとはいえないそうです。
外部の汚れをくっつけてたり、時間が経つうちに酸化したり、ふだんは皮膚にいない菌が繁殖したりするので、こうなると、汗や皮脂も「汚れ」となります。
また、体の表面にある角質が外部のほこりや汗、皮脂などをくっつけて「垢(あか)」となり、これも「汚れ」の一種といえるでしょう。
外で不着する汚れには、空気中のちりやほこり、排気ガス、泥や油、食品のカスなどいろいろなものがあります。
(化粧品や洗い残した石けんなども皮膚にダメージを与える「汚れ」の一種とのこと)
では、「汚れ」をどう落とすか?
そう、汗や皮脂も、お湯だけで洗い落とせるのです。
皮膚の表面には角質があり、それは毎日、少しずつ剥がれ落ちている
このとき角質は、余分な汚れを自らにくっつけて「垢」となって落ちていく
つまり、力いっぱいゴシゴシこすったり、石けんやボディーソープなどの科学の力を借りなくても、自然に汚れは落ちるようになっている
皮脂そのものは「汚れ」ではないんです。
皮脂があるから皮膚が守られているのですね。
汚れは「お湯だけ洗い」でやさしく落とし、必要な皮脂は取りすぎないようにしたいです。
皮脂は、人体にとってなくてはならない必要なもの
きれいさっぱりと洗い流してしまうほうが、その害は大きい
【関連コンテンツ】
加齢臭や男臭さといったニオイは、「皮脂が酸化」して生じる
30歳代ではペラルゴン酸、40歳以上はノネナールという物資が、ニオイの原因ではないかといわれています。
下着などに寝汗や皮脂が付着し、それらが細菌などで分解され酸化して、ニオイが生じます。
そのタイムリミットは、12時間ほどのようです。
例えば、夜の10時にお風呂に入り、下着に着替えてひと晩寝て、そのまま着替えずに仕事場に行くと、朝の10時ごろには臭ってくることになります。
皮脂の少ない人でも、夕方には何らかの体臭がして当たり前、ともいえるのかもしれません
加齢臭や男臭さ、さらには体臭そのものが、皮脂の酸化が根本原因となっているわけですから、誰にとっても完全に回避することは難しいですね。
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まとめ
あなたの「常識」は大丈夫でしょうか?
汗、皮脂、臭い、菌、汚れ、角質、ボディソープ...。
勘違いや間違った知識、広告宣伝、これらの蓄積がみなさんの「常識」をつくっています。
みんながやっているから、テレビで宣伝しているから、大企業が販売しているから...。
もう「世間の常識」を信じるのはやめましょう。
本当の知識と情報を身に付けて、自分の体と美は、自分の正しい知識で守りましょう。